第4回となりました。天神蔵日本酒造り体験、本年は10月4日(金)〜9日(水)に実施となりました。今回のご参加は13名、毎年ご希望が多く、抽選をさせていただきました
初日の講師は酒講座として社長の中村、酒造り体験は、杜氏の浅沼、蔵担当の川崎、工場長の松井がつとめました。
第4回”日本酒造り体験”参加の皆様

石田信次さん、太田靖子さん、奥田計夫さん、小泉一歩さん、小林勝一さん、鈴木淳子さん、曽布川恭助さん、中崎絹代さん、中島義弘さん、長谷川孝さん、藤本睦夫さん、前島信之さん、横山利彦さん
杜氏浅沼清輝、蔵担当川崎真

酒造りを前に、よい酒を造るぞ!の意気込みで記念撮影をいたしました。
まずは社長中村雄次による酒講座
天神蔵サロンで酒の歴史、酒造りについてお話しをさせていただきました。

川崎から工程の説明
体験内容は洗米、仲麹、仲仕事として酒酵母、切り返し、仕舞い仕事として酒母麹、明日は蒸取、引込、仲麹、床もみ、種つけ、出麹、再度洗米、留麹、米張り、切り返し、蒸取り、引込、留麹、床もみ、種付け、添仕込、添掛、仲仕事、切返し、留麹、仕舞仕事(酒づくりは難しい名前の作業だらけ一緒に体験して覚えて下さい)
会場は平成蔵の2階、ここには洗米、蒸し工程を体験いただきます。
最初の仕事は酒米運び、最適な研ぎを行った酒米は五万石を使います。酒米は一袋30キロ、まずは重い酒米運び、蔵人は毎日これを運んでいます。
次に、正確に重さを計ります、ザルに正確に6キロ、今や珍しい天秤計を使います。
続いて洗米工程、米についた”ぬか”を洗い流す工程です。前かけをし、冷たい地下水(天竜川の伏流水)洗い流します。洗い終わった米は水に漬け、水分を含ませていきます。
米に含ませる水分量をあげていきます。10分ほど水に漬けた米を杜氏が確認しています。
気さくな浅沼杜氏に、皆さんから多くの質問をいただきながら進めていきました。
水を含ませた米の水を切るためにざるを傾けておきます。
この段階で30%ほどの水分を含んだ米は、指でつぶすと粉になるほどのサラサラとした状態になっています。
室(むろ=米に麹をつけ、増やす部屋)から麹米を搬出します。
麹をつけた米と、酵母で酒ができあがります。
川崎からアンプル仕込みの酵母を説明いたしました。
酒母づくり、酒タンクでの発酵を高めるために小さなタンクで酒のエキスとなる酒母を仕込みます。
再び米をざるに入れ替え、ざるの上下の米が均等に水分を含むようにします。
最後に明日一番の蒸し工程の為に、米を蒸し機に均等に広げていきます。
酒造り体験2日目は8月半の集合となりました。眠たい目をこすって蔵に来てみると・・・
昨日仕込んだ酒母は一昼夜で酵母が増えていきます。今朝の様子はぶくぶくとふくれあがってきているのがわかりました。
さて、蒸取り工程に移ります。
昨日洗って蒸し機に入れた酒米が蒸らされています。ほぼ50分ほどで蒸し上がった米を取り出します。
蒸された米は大変熱い為、ゴム手袋長袖での作業となります。
米はおこわのような状態、この米を練って作るのが”ひねり餅”、杜氏はこれで米の状態を判断します。
蒸しから出した米は屋外に広げて荒熱をとります。
荒熱がとれた米を室(むろ)に運び入れ、いよいよ麹の種付け、ふるいに入れた麹は”もやし”と呼ばれます。
麹の種付けはふるいで表面にかけていきます。表面につけ終えたら、米をひっくりかえしてもう1回、更に米をかきまぜて均等に麹がつくようにしていきます。
麹種付けを体験します。ふるっている本人には見えにくいのですが、まわりには煙状になって麹がふりかけられていくのがよくわかります。
酒造り体験でも蔵人の仕事らしい体験の瞬間です。
麹をつけた米を山に盛り上げて、布や毛布でくるみます。麹の繁殖は32度ほどが適温、この状態で4〜5時間置いておきます。
33度ほどの室の作業で汗だく、休憩時間には明治蔵で酒を試飲しました。早く自分たちの酒を飲みたい気分ですね。
午後は明日の仕込み用の酒米の洗米作業、昨日で手慣れた体験者のみなさんが手際よく作業いただきました。
明日の蒸しの準備、洗米した米を蒸し機に準備していきます。明日朝も蒸し工程からとなります。
最後に麹をつけた米を再度攪拌して、毛布に来るんでおきます。
暑い室の作業と洗米作業、よい酒ができそうですね。
参加いただいた皆様からのコメント
奥田様:日本酒造りは1回仕込みと思っていたのが3回も仕込みをするとは思わなかった
曽布川様:菌類等の微生物の働きで造られる酒は正に生き物である。”造り”の体験で更にこの実感を深めることができたと思う。
太田様:今までは意識していませんでしたが、日本酒は生き物なんだと実感しました。仕込みが終わった後に「がんばってネ!」という気持ちになりました。
鈴木様:毎日が初体験の連続で全てが新鮮でとても面白かったです。日本酒への興味が増しました。
小泉様:親切丁寧に教えていただきありがとうございました。自分なりの新しい日本酒の愉しみを追求していきたいです。
長谷川様:何事の経験であることを強く感じました。今まで以上に日本酒をおいしく飲めるようになりそうです。
横山様:今回体験させていただき、日本酒の見方考え方が変わりました。米から酒へ、微生物のはたらきって本当に不思議です。よき指導者の方に恵まれたくさんの勉強ができ大変感謝します。季節は秋!ゆっくりお酒を味わいたいと思います。
前島様:日本酒造りによる造る喜びを体験し、新たな飲む喜びを期待がもてます。
石田様:米を蒸したり、冷ましたり。静かに眠らせたり、日本酒造りを思い出しながら晩酌は多分量が増すと思います。一粒の米にも天地の恩恵あり・・・遠い昔を思い出しました。
藤本様:60数年間の人生の中で、日本古来の酒についてこれ程まで無知であった小生に、ほんの一端であるかもしれませんが浜松酒造(株)の今回の体験を通じて諸々の知識を教えていただいた浅沼杜氏、川崎氏、松井課長に感謝申し上げます。これまでの飲んで騒いで酔うだけの酒席ではなく、今宵は体験期間中のメモを取りだし「酒造りはこんなに奥深いものなんだ」と一人ほくそ笑みながら晩酌を嗜みたい。
皆様お疲れさまでした。体験で仕込んだ酒は12月まで静かに熟成されていきます。
時々蔵へお越しいただき、育っていく皆様の酒をご覧下さい。12月末には体験の皆様の酒ができあがります。