杜氏の酒日記(2003年)

浅沼清輝杜氏が酒造りに懸ける情熱を見習杜氏増井美和が日記にしました。      by Miwa/M

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2月25日(火) 晴れ  8℃
2月26日(水) 晴れ  8℃

◆杜氏集団

     

     今日は杜氏集団の主な役割分担について書きます。
     "酒造り″というのは特殊な技術であり、また昔は機械
     化がそれ程進んでいなかったので、蔵人の全員を杜氏
     が連れてきていました。我社程の規模の蔵で7、8人を
     連れて歩いたそうです。(我社は現在、2人を岩手から
     呼び、社員2人の計4人で仕事の9割位をまかなって
     います。)

     

 

 

         蔵人全員が同じ出身という事もあり、社員は仲々その
     輪に入っていけず"蔵″はある種、特別な空間でした。
     その中で、あたりまえかも知れませんが次第に階級が
     できていきました。杜氏の出身地や派により分担や役
     割が多少異なるそうですが表にしてみました。
   
      杜氏
3役↓頭
    もと師
    麹師
役人↓もろみ係り
    槽頭
    蒸番
    (検査係)
    (詰出)
    精米係
働 ↓働頭
    働き
 

     蔵の管理、帳簿管理
     杜氏からの指令伝達、蔵人の指揮
     もと立仕事一切
     麹室仕事一切
     もろみ仕込一切
     上槽一切
     甑蒸し、米洗い・計り
     分析
     びん詰
     精米
     働きへの指示(食事一切、洗い物、掃除、道具準備
              各部所の手伝い)
     

      昔は   麹造りの方法として蓋と呼ばれる小箱を使用するしか
     なかったので、それこそ何百枚もありましたし、蒸番は
     釜に石炭をくべ抜けがけ(12/6、7参照)を何千kgも
     していたので1日中、毎日毎日その部所の仕事をこ
     なしていました。
今は   大箱や棚といった方法が開発されボイラーも登場した
     ので杜氏がもと師を頭が麹師を兼任したりする事に
     よって4人でまかなえるようになりました。
現在  では我社も含めて、はっきりとした分担制が残っている
     蔵は少ないと思います。・・・杜氏見習いの増井が働
     きから除々に上階段へ上りつめ、更に試験に合格した
     浅沼杜氏のようになる日はくるのでしょうか?
       

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